【ヨガって痩せるの?】よく動く肩甲骨は、脂肪が燃える
ヨガって痩せるの?
「ヨガをすると痩せるの?」
よく聞かれます(笑
雑誌やメディアに出てくる、今をときめくヨガの先生たちはみな
スラッとしていて、無駄な脂肪がない!という感じですよね。
特に背中を見てみてください。
きれいな肩甲骨があらわれていると思います。
きれいな肩甲骨とスラッとしたボディには関係があるのでは?
からだの後ろ側なので、なかなか日の目を見ない肩甲骨。
本日はその肩甲骨にアプローチしていきます。
「ヨガ=痩せる」
イコールではないですが、バツでもない。
からだのメカニズムを知って、あなたにとっての有効な
ヨガの効果を引き出していきましょう。
脂肪を燃やす「脂肪」とは
肩甲骨、どこにあるかお分かりになりますか?
そうです、背中の中心のあたりにあります。
みぞおちの真後ろ、背骨を挟んだ左右の2つの骨が肩甲骨です。
肩を回したり、腕を上げ下げしたり、両手を背面でつないだり、
とヨガのポーズの中でも様々な場面で登場してきます。
この肩甲骨を動かすと脂肪が燃えやすくなるのだそうです。
なぜそのようなことが言えるのか。
まず脂肪についてお話させてください。
脂肪には2種類あります。
「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」です。
白色脂肪細胞は体内の脂肪をほとんど占めている細胞で体脂肪を構成します。
私たちが認識している脂肪とはこちらの方です。
確かに牛や豚のお肉の脂身は白いですよね。
白色脂肪細胞は、皮膚の下や内臓など全身に広く分布しており、中性脂肪や糖などを取り込んでエネルギーとして蓄えます。
身体を守る役割として「貯める」ことが得意です。
一方、「褐色脂肪細胞」とは、貯めた脂肪を燃やす働きをします。
脂肪を燃やしてくれるなんて、なんて素敵な細胞ちゃん。
ですが、赤ちゃんの頃は身体のほとんどを占めていたのに、
成長するにつれて減ってきてしまいます。
ちなみに赤ちゃんの頃は100%(!!)、20代ではまだ60%はあります。
40代になると20%まで減ってしまうとか。
なぜ赤ちゃんの時期にはたくさんあるのに、次第に減ってきてしまうのでしょうか。
赤ちゃんは生まれると体温37度に包まれたお母さんのお腹の中から、いきなり20度くらいの気温環境に出てくることになります。
突然寒いところにさらされることですよね。
その時に自分の体温が急激に下がらないように、褐色脂肪細胞が白色脂肪細胞の脂を燃やしてヒーターのような役割を担うというわけです。
成長するにつれて体内温度を生み出す役割は筋肉へと移行していき、
褐色脂肪細胞の働きはなくなっていきます。
ですが、わずかにえすが私たち大人の体にも残っているのです。
その場所が、首、肩、鎖骨、そして肩甲骨のあたりです。
肩甲骨を動かして、脂肪を燃やそう
私たちの身体に残っている褐色脂肪細胞は本来の働きのように
体温調節のために寒い状況下で働きます。
さらに動かすことでも活性化されて、燃焼の働きをするそうです。
先ほどお伝えした、首、肩、鎖骨、肩甲骨あたりを動かすには肩周辺を大きく回す動きが
良いかと思います。
肩を回すことで、肩の関節につながっている鎖骨が動き、
そこからの首の筋肉を動き始めます。
肩を回す行為は肩甲骨の働きが大事になってきます。
無理のない範囲で肩まわりをダイナミックに回していくと
褐色脂肪細胞も活性化されてきます。
では、ヨガのポーズでもおこなってみましょう。
ヨガのポーズでやってみよう
【牛の顔のポーズ(上半身だけ】
左腕を上に伸ばし、肩の後ろに引いて肘を曲げる。
右腕を内側に回しながら背中へ回し、手をつかみます。
反対側も同様に行う。
肩関節のインナーとアウターの両方に働きをかけバランス良くストレッチします。
四十肩の予防にも効果的です。
【ワシのポーズ(上半身だけ)】
両腕を前方に伸ばし、左腕を上にして深くクロスさせる。
両肘を曲げて左右の腕を絡ませ、手のひらを合わせます。
手の甲を合わせてもOKです。
背骨を長く伸ばし、両腕を顔から離します。
反対も同様に行う。
肩甲骨まわりや背中の筋肉がストレッチされるので、肩や背中のこりも改善します。
【手を後ろで組んだ前屈】
両手を後ろで組み、足裏でしっかり床を踏みながら上体を前に倒します。
さらに両腕を腰から離しながら前屈を深めます。
下半身のストレッチと頭を下げることで血行が促進され
代謝も上がりやすくなります。
肩まわり周辺は固くなりやすい場所です。
デスクワーク、子育て、介護、スマホを見ている時も
前屈みの姿勢が続くと肩や背中が凝り固まってしまいます。
ヨガの時間でコリをほぐし、柔軟な身体も手に入れましょう。
心も柔軟になりダイエット、お仕事、子育てにも前向きな気持ちで
取り組めるようになると思います。
ヨガがもたらす様々な相乗効果を感じてください。